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異人たちとの夏のaaのネタバレレビュー・内容・結末

異人たちとの夏(1988年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ良かった。夏の夜、亡くなったはずの両親と出会う主人公。また同じマンションのケイという女性とも関わるが、彼女もまたこの世のものではなかった。幻影のような映画で。どうかしてたってどうもしてなくったって、人生の内でこんな夢のような時間があっても良いじゃないかと思わせられた。自分だったら、というか自分じゃなくても、亡くしてしまった大切な人とまた同じ時を過ごせるなら現実の自分が朽ちても構わないという気持ちは必ず抱くと思う。引きずりこまれると思う。それでもそのひと時の幸せを噛み締められるだけでも、またその時間を忘れずに生きていくこともまた尊くて。死ぬ順番に何か意味を見出す必要があるかはわからないが、彼はまだ生きる人だったんだろうとだけ。ラストの突然のB級感だけは惜しかったが、それを差し引いてもかなり良かった。でもないに越したことはなく、それがなければ完璧に近かったなあ。夏って何かが曖昧になる、そういう季節だ。
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