りょーこ

暴力団再武装のりょーこのレビュー・感想・評価

暴力団再武装(1971年製作の映画)
3.8
『新幹線大爆破』などの佐藤監督による70年代東映ヤクザ映画

大暴力ドラマと言われるだけあり、銃撃戦はあるしドスは出てくるし、リンチされてボコボコになった挙げ句には石まで投げる!!

まあ誰もリロードしないし、マズルフラッシュは何故かピンク色してましたけどねw

ハニートラップに引っ掛かる若山の兄貴が、いつものてやんでぇキャラで面白かった♪



茨城県東島。
これから発展していく港町だ。

ヤクザの菊名会は幹部の若竹(鶴田浩二)を向かわせ、地元ヤクザ津金組を壊滅させる。

港を仕切るようになった若竹は、アンコ(日雇労働者)たちを上手く使って利益を上げようと奮闘。

しかしそれにより上納金が減り、兄貴分の神崎(丹波哲郎)にシマを横取りされてしまった。

さらに神崎は、自分に従わないアンコの石堂(若山富三郎)らを潰していき……



菊名会の親分に近衛十四郎。
何故かだんだんウルトラマン80の長谷川初範に見えてくるw

鶴田浩二は相変わらずイケボ&哀愁漂う佇まいが素敵☆
丹波哲郎はほんと嫌味なおっさん(笑)

そして何より強烈キャラな若山の兄貴、頼りになるし優しいけど不器用でムチムチw
あぁ~こんな兄貴が欲しかった(*´艸`)

その他、渡瀬恒彦やチラリと小林稔侍も♪

アンコと知り合い上手くやっていこうとした若竹は、身内であるヤクザからは馬鹿にされる。

そして抗争が起き、所詮ヤクザはやっぱりヤクザだと言われ、せっかく勝ち得た信用も地に堕ちてしまった。

ここのアンコには上手くやっても、他では神崎と同じことやってるんだもんね。
ヤクザはヤクザ、なのだ。

切ないような自業自得のような、なんとも言えないラストを迎える良作です☆
りょーこ

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