「猟人日記」に引き続き、仲谷昇の端正な横顔には似つかわしくない"変態"映画。小池朝雄痴漢談義や覗き穴三人組含めて、その後のロマンポルノの下地ってこんなところからなのかしらと納得するばかり。
中平康×…
難解な脚本は、つまりは「中年男のエロエロ夢物語」に過ぎない。物語を真面目に見る必要はないと思う。時系列の撹乱も途中途中の謎めいた挿話もあんまり意味ない。
それよりも、次から次へと繰り出されるオモシ…
このレビューはネタバレを含みます
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妻子がいる中年サラリーマンは女子高生、その姉とそれぞれ肉体関係を持つストーリーで始まる。
バックで流れる黛敏郎の音楽はパイプオルガンなどを使用して荘厳な雰囲気を醸し出している。
複雑でドロドロとし…
飽食の中年男が、戯れに自己問答するうちスリリングな謎掛けにはまっていくという物語で、作中には観念的なイメージが氾濫している。
中平康の静謐な感覚は、終始心地よい。
また「単なる挿入」とは異なるセック…
色気がすごい仲谷昇の言葉責め。痴漢オヤジが文学的に言い訳するくだりはバカっぽくも、芸術にはゲスい欲望の正当化って面もあるよなーと思った。味気ない毎日から脱するための中年紳士の性の足掻き。キメ顔並ぶノ…
>>続きを読むクローズアップを巧みに機能させた前衛の性倒錯。しかしながらどこか健康的に見えてしまう側面もあるのは気のせいか。鼻横の黶は正義。
生誕135年 谷崎潤一郎/谷崎・三島・荷風――耽美と背徳の文芸映画@…
パウル・クレーの絵、砂の上の植物群に触発された吉行淳之介の小説の映画化。原作はむかし読んで、感銘を受け吉行文学にハマった時もあった。本作を観るのは初めて。自分の中にあるイメージを大事にしたいので、特…
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