原作が好みだったから観た。色彩の映像美と、艶かしいオルガンのBGMが秀逸。映像に関してもっと言えば、性的なシーンが多い中、身体はほとんど映さずに「目・唇・腕のアザ」の画だけで勝負するところも粋でカッ…
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まさに砂の女と同時期。原作からすぐのリアルタイムでの映画化もおなじタイミング。だからどちらかがどちらを真似しての出来損ないということはないはず。だからビッグな東宝とトランジスターな日活のよい意味での…
>>続きを読む小池朝雄の痴漢と強姦未遂の話のあとで蒔くつもりのなかった種の話。そして花言葉を呟きながら雑に種を蒔き、狂い咲く花はフウリンソウ。ブルドッグの情けなさそうな表情の話はいかにも吉行淳之介がしてそう、さま…
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92点
(カラー)
大小不揃いの四角形の絵画(パウル・クレー)。半透明の暖かい色彩と整然と並んだ四角形とが奇妙な調和を生み出し、空気の中にたたずんでいるかのような安定感に満ちている。
が、そこに強…
仲谷昇も稲野和子も素晴らしいいやらしさ。吉行淳之介に自分を重ね合わせたような中平と、加藤彰の脚本でもうみているこちらははやくも勝手にロマンポルノ気分。姉妹の重ね合わせや緊縛などは藤井克彦も想像させた…
>>続きを読むやっと観れた。前衛的過ぎるむちゃくちゃ変な映画だった。性愛三部作の中では難解な方だけど、変態描写は群を抜いてヤバイ。でも、随所で行われる突然の抽象画の挿入によって強烈な変態描写が振り返ってみるとそこ…
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