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月笛日笛 第二篇 白馬空を飛ぶのmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.7
東映YouTubeにて。月笛日笛の2作目だがイマイチ弾けないシリーズだなー。
前作で、武家と公家との乗馬競争が行われ、前回負けた公家が2年目の再戦に挑む。武家側に馬を一服盛られたままスタート。

冒頭では前作のおさらいをするのだが、コレが登場人物らによる自己紹介と共に行われるという変わった構成だ。

結局再戦も公家の敗退。悔しい兄弟は来年こそはと再戦に向け決意。兄は名馬を探す旅に出る。
散々探し回り、信濃へ。京都から長野まで歩いて馬を探すんだから中々の旅だ。
そこで千原しのぶ演じるお姫様風の女・春美が白馬に乗って現れる。(ここでちょっと面白くなりそうな予感はあった。)

白馬は各武家から譲渡を命じられており一旦は断ったが公家兄の熱意に負けて、月笛と交換して貸し出す。

そして前作でお雪が探していたのが、失脚していた姫・春美だと判る。

悠々と兄は帰るが、そこへ武家側の暗躍が。帰路でせっかくの白馬が盗まれてしまう。追いかけた兄は多勢にチャンバラ。弟も不安を感じ馬で駆けつける…という所で続く。

チャンバラとかでも景気の良い音楽はなるのだが、逆転劇には繋がらない印象が強い。もちろん最終的には正義が勝ち、悪が負けるのだろうが…こういう物語は敵味方の攻守が小まめに入れ替わらないと単調に感じるんだよな。ましてや3部作なのだから、1作ごとにそういう山場が欲しい。未だもって公家兄弟の頼りなさから来る不安しか感じない。おかげでワクワク感が一切無い冒険活劇なんだよな。
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