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痛みのtheocatsのレビュー・感想・評価

痛み(2011年製作の映画)
2.0
スローバラード的悲恋劇も感動まではいかず

血友病のアクセサリー売り・ホームレス女子。
無痛病の借金取り立て〝殴られ嫌がらせ屋”チンピラ男子。
二人の出会いから恋の経過、そして別れを描いた情緒劇。

おそらく大方の視聴者にとっては涙の感動ストーリーなのかもしれないが、個人的には無感情・知性刺激ほぼ欠落映画。

その大きな要因はストーリーうねり(縦の強弱起伏)の弱さにありそう。
暴力団登場場面も真に迫る狂暴性・恐怖性がなく、血友病女子も性格が強いという設定ゆえか傷ついたら最後という致命的重病の雰囲気が殆ど伝わってこない。

さらにこれは個人的好みに過ぎない話かもしれないが、スローモーションを多用する演出はそれだけで拒否反応が働いてしまう。

一つ興味深かったのは立ち退き反対運動家たちや地上げ暴力団が双方とも〝偽の殴られ被害者(←それが映画の主役でもあるわけだが)”を雇い相手の暴力性を世間にさらそうとカメラに映していた場面。
いわば「ムービートラップ」というわけだが、現代ではスマホでその気になれば素人でもできるわけで、それが悪意的であれ正当使用的であれどうにも嫌な感じだなぁと思ってしまいましたね。


総評二つ星

002008
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