半変人のお調子者

悪魔のシスターの半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

悪魔のシスター(1973年製作の映画)
3.9
自宅の窓から向かいで黒人男性が殺される現場を目撃した女性記者。しかし警察を呼んで部屋に入ると死体も殺された痕跡も無く、虚偽通報扱いされてしまう。
納得のいかない記者はその部屋に住むモデルのダニエルの素性を調べるのだが…

覗き、誰にも信じてもらえない状況、亡くなった近しい人を自分の内面に作り出してしまった主人公、と本作もヒッチコックオマージュは満載。好きだねぇデ・パルマ監督笑

殺人隠蔽と目撃者の行動を分割画面で同時に見せる演出が巧いし、信じてもらえない状況が綺麗に逆転し、えっというタイミングで終わるエンディングの切れ味も凄い。
そういえばラストカットまで覗きだったな。本当に好きだなぁ笑

真実を言っても「分かった分かった」と済まされ、薬剤を打たれる。こんな恐ろしい事無いな…

あと精神科医がめっちゃ気持ち悪かったなぁ…

ただ結合双生児物というとマリグナントという進化系作品がある今となっては、若干見劣りしてしまうかなと個人的には思った。

映画評価基準

この映画が好きか 7
没入感 8
脚本 7
演出 9
映像 9
キャスト 10
音楽 7
余韻 8
おすすめ度 7
何度も観たくなるか 6

計78点