コブラ

悪魔のシスターのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔のシスター(1973年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

初見。
サスペンスかと思って見始めたらいつの間にホラーになってた。

↑フィルマでホラー分類されとるのね。

結合双生児がなんらかの理由によって分離し、うち一人がモンスター化するというホラー映画は「バスケットケース」や近々では「マリグナント」があるけど、今作がその始祖作品なのか(ちがう?)。

面白かった。

ホラーではあるけどやはり見せ方はサスペンス。スリリングではあるけどじっくりねっとりした感じというか。この頃のホラー映画はこんなものなのかもしれないけども。

死体隠蔽シーンと警察へ通報→踏込みシーンをスリルマシマシ画面分割でみせる。
スプリットや部屋を横断するカメラ、対象を覗き見る視点。キャリア初期から一貫しているんだなぁ。


俳優陣たちもとても良い。
ウィリアム•フィンレイの怪人感というか異界の者的なキモ怖さよ。クライマックスの精神病院ではゴシック•ホラーみが一気に増すのは、撮り方はあると思うけどエミール博士(フィンレイ)の存在感に依るところも大きいっすね。

善悪両方のイノセントを体現するマーゴット•キダーも可愛いし美しいしおっかない。人ぶっ殺しといて「へ?何それ知らない」って無垢な顔で言うのやめて怖いから。


最初に殺されたアフリカ系の彼の事は放置すんの?って気の毒に思ってたら、最後に見守る人がちゃんと居てくれて安心しました。末長くソファ(の中)でお休みください。ってなる。



備忘録
副読本 萩尾望都「半神」
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