でしょうかな

凶銃ルガーP08のでしょうかなのレビュー・感想・評価

凶銃ルガーP08(1994年製作の映画)
3.7
うだつの上がらないサラリーマン土井士郎は、高校生の妹と二人で平凡な暮らしを送っているが、ある日、謎の浮浪者から拳銃を手に入れる。そのルガーP08は、過去に何人もの命を奪ってきた凶銃だった。それ以来、士郎の行動は大胆なものとなり、次第に殺人鬼へと変貌していく。

「Have a nice day!」
若かりし頃の阿部寛が狂気の殺人鬼を演じる映画。この作品が役者・阿部寛の転機になったという。
阿部寛といえばヒューマンドラマかコメディのイメージが強いが、この作品で見せる狂気とアクションはなかなか新鮮。ガンアクションには疎いが、片手リロードやら結構様になっているように思うし、善人やコメディリリーフの演技ばかり見てきた(そっちも好きだ)が、荒々しい役も悪くないと思う。初期の作品というのもあってかややぎこちなさは残るものの、後半には熟れていた。少なくともインパクトのある怪演と言える。
物語はシンプルだが、拳銃に魅せられ狂う男というモチーフから逸れずに貫いたのはグッド。演出もスタイリッシュで、この手の映画としてはかなりのめり込めた。
ところで大杉漣どこ?と思ったら浮浪者だったのか…気付かなかった…。
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