2005年7月30日公開。 監督は高橋泉。
ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞した自主映画。予算は3万円らしい。
同棲カップルの彼氏がパニック障害になって仕事を辞める。その後新興宗教に…
この世界の説明できなさを表している映画だと思った。宗教を信じることと、恋人への愛はどちらも根拠が曖昧。だがそういうところに依拠しないと人間生きていけないのかなと考えさせられる。
純粋な信仰と純愛は似…
他の何かに依存しなければ自分を保てない二人の恋人。宗教も恋愛も、その意味で「気持ち悪い」。それが全くの他者であることをどちらが先に認めるか。そのせめぎ合いのようにも見えた。ある意味依存でしか物を語れ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
たった2人の中にどれだけのものを詰め込むのかと言いたくなるほど様々な問いや問題が詰め込まれ、しかし演技はそっけない程ナチュラル。だからこそ、この映画はよく切れるナイフのようだ。
切れすぎる、とも思う…
自主映画ベースで、ほぼアパートの一室ワンシチュエーション。それで90分近く映画がもっているのは、脚本、演出、そして主演2人の素晴らしさ故。
精神を病んだ彼氏が彼女に、何も出来ないんだからじっとして…