暴力団抗争がメインではなく、「石切りという生業があって、その仕事の奪い合いという背景があっての任侠」を描いており組織の成立過程を知ることが出来るのが、他のヤクザ映画と違い 興味深いところ。
当時25歳の三田佳子が本当に美しい。そしてずっとその美をキープしているところに改めて感嘆するのだが、子育てには失敗。「天は二物を与えず」がきれいに当てはまっちゃった。
制作当時はあり得なかったと思うが、「傘ひとつの下、見つめ合う2人の男」という場面で、「男の友情が生まれた瞬間」ではなく、「このままキスでもするんじゃないか」とニヤけてしまう自分は、おかしな時代の流れに毒されているなあと苦笑に変わった。