ちぬちぃぬ

昭和侠客伝のちぬちぃぬのレビュー・感想・評価

昭和侠客伝(1963年製作の映画)
3.2
昭和5年の浅草を舞台に始まるストーリー

メインは 仁義を重んじる櫻千之助(嵐寛寿郎)が三代目親分の【関東櫻組】と
今なら反社暴力団に間違いない【黒帯組】の抗争

なんだけど、ことの発端は夜道で謎の集団が櫻組の親分を襲い、誰でも予想がつくけどソイツらが黒帯組だったし
汚い事ばかりして鎬を稼ぐのが黒帯組って感じですね

もう一組、【青空組】っていうほぼ不良の集まり、若造の愚連隊がいて
彼らも黒帯を良く思ってなくて、櫻贔屓

なんか若いお兄さん達が、ヤクザ堅気関係なくやたらとキャスケット帽を被っていて
昭和初期の流行りだったんかな?
あまりにも若くて すぐ気づかなかったキャスケット男子の一人が梅宮辰夫氏で青空組の勝男という青年でした
彼は櫻組の重宗(鶴田浩二氏)を兄貴と慕うんだが、思ったよりキーマンだったかな

ヤクザの子分の人らがエキストラ並みにチラッと映るだけのことが多い中…あっ!今の人「潮健児さんじゃない⁈」…ってまたかよ私w
(前にも言ったけど地獄大使の方です)
あと、芦屋雁之助氏はよく言う“友情出演”ぽい役やった。ホンマにそうかは知らんですが

今回
この作品で気になったポイントは
まず一つ目…吉原の遊女(女郎)の一人が乳腺炎を発症して、母乳を搾り捨てて重宗と一悶着
お前、赤ん坊がいるのか?捨てたのか!的な事を言って女を責める
「テメェそれでも母親か!」と怒りをぶつける

重宗が怒るのには特別な訳があるのでそれは後ほど…

気になるポイントは“女だけでは親にはならん”てことですやん
種付けた男は何処へ?無罪放免?遊女だから自己責任?そもそも何でこんな生き方にされたのか事情はないのか?
この作品では乳腺炎の遊女の言うことに重宗がちゃんと耳を傾けて一応納得する
偉い👏

二つ目の気になるポイントは

重宗は孤児だったということ。。。
組長のお嬢様: 良子さんの話では
それが原因で“自分を捨てた母親を恨んでいる”
それが“女性を憎んでいる”に派生しているらしい

うーん…ここでまたしても一つ目とつながる
【親に捨てられた】 = 【母親に捨てられた】
???なんでイコール?【父親】どこ行ってん

子供いらんのやったら種つけるなや

私も乳腺炎になった事あるんですよねーめちゃくちゃ痛いし
その後、母乳が出にくくなってしまいました
乳腺炎なんでなったか、母乳出す余裕がなさ過ぎたし私がハッキリ申し出ないで我慢してしまったからです〜
ダメダメや

本作もまあまあ面白かったし
また侠客映画を観たいと思います✨