アキラナウェイ

マダムと奇人と殺人とのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

マダムと奇人と殺人と(2004年製作の映画)
3.3
借りぐらしのアキラッティ。
フィルマのお友達にお借りしましたよっと。

フランスでカルト的な人気を博すナディーヌ・モンフィスという女性作家さんが、自らメガホンを取ったそうな。主人公のレオン警視は、小説ではシリーズ化されているんだって。

恋(いと)しさとせつなさと心強さと。

ではなくて。

マダムと奇人と殺人と。

ベルギー、ブリュッセルを舞台に"美大生連続殺人事件"が発生。レオン警視は、助手のボルネオ刑事と愛犬バブリュットと捜査に乗り出すが—— 。

美しい街並みを背にシャボン玉が浮かぶ幻想的なOPに名作の予感!!

…がしたんだけど、何だこれ!?

タイトル通り、ヘンテコな奇人が大集合。

主人公レオン警視は編み物が趣味。
同居する母は懸賞狂い。
変なものばかり当てている。
触るもの皆全て壊れるゴッドハンドの持ち主、助手のボルネオ刑事。
ド派手な事務員ニーナ。
ぼやいてばかりの愛犬のバブリュット。

「突然死」という名のbistroに集まる面々もまた個性派揃い。

同性愛者のイルマが、かつて愛した"女性"との間に生まれた娘とありのままの姿で対面するエピソードは素敵だったなぁ。

個人的なツボはド派手な事務員ニーナの耳元を飾るイヤリング。

金魚鉢イヤリング
牛の乳イヤリング
コンドームイヤリング
オルゴールイヤリング

実際に牛乳が出る牛の乳イヤリングとか、ばりウケるんだけど!!

BGMとかEDの歌もなかなか良い。

キャラの濃ゆさとヘンテコぶりが気になり過ぎて、事件の謎とかどうでも良くなる。
ストーリーは二の次だな。
そこまでハマらなかったけど、変な中毒性があるのは認める珍品。