たにたに

昼下りの決斗のたにたにのネタバレレビュー・内容・結末

昼下りの決斗(1962年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【正面の撃ち合い】2023年61本目

かつて名保安官として活躍していたギル(ランドルフ・スコット)は、かつての相棒で今やインチキ射的屋のスティーヴ(ジョエル・マクリー)、その弟子である若者ヘック(ロン・スター)と共に、鉱山で採掘された金塊を運ぶ仕事を受け持つ。

ギルは契約書を読むためにトイレに逃げ込む。そして、老眼鏡をかけて一読。老いた姿を見せないために。
スティーヴは、リウマチで手が震える。
2人とも年老いたかつてのヒーローだが、銃の腕は落ちておらず、ラストへの昼下がりの決斗へとつながっていく。

途中の宿泊先で出会う、若い女に惹かれるヘックの恋物語をきっかけに、鉱山の若者と2人の老人の正面の撃ち合いはまさに男の闘いだ。

スティーヴの裏切り行為などにも動じないギルの佇まい、そしてヘックに対する信頼。ギルの死に際で終わる今作は、老いと相まって哀愁の道を辿っていくのである。
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