Ricola

ロイヤル・セブンティーンのRicolaのレビュー・感想・評価

ロイヤル・セブンティーン(2003年製作の映画)
3.2
伝統あるイギリス文化への憧れがありつつも、堅苦しい雰囲気は嫌い!そんな思いを感じるようなアメリカナイズされた都合のいいプリンセス文化は、あまりに夢物語だなと思いつつ、明るくてポジティブな主人公が形式ばった貴族社会で奮闘するという、少女漫画的展開。

主人公のアマンダ・バインズがキュートで、シャイで警戒心の強い紳士なパパにコリン・ファースというだけでも嬉しい。


あまりに違う文化と言えど、お行儀だったりモラルの点でやばいのではと思うような行動をするダフネにはハラハラするが、持ち前の明るさと愛嬌で乗り切っていくのは若さゆえと、意地悪がバレバレなパパの婚約者とその娘のおかげな気がする。

自分らしさとマナーを守らないのは別問題だと思うが、慣れない文化というか合わない文化に自分を押し込めるのもまた違う。
そういった伝えたいのであろうテーマの意図は理解できる。

また、イギリスの上流社会の暮らしぶりだけではなく、街のマーケットに繰り出して一般市民が楽しむようなデートをパパと娘でするなど、ガチガチに上流階級の暮らしだけにとらわれてないのはよかった。自由奔放で周囲のことをあまり気にしないダフネに、パパの考えも変化していくのだ。

主人公ダフネの言動にいささか疑問を抱くこともあったが、作品のテーマ自体は一貫しており、かわいい作品だった。
Ricola

Ricola