湯っ子

単騎、千里を走る。の湯っ子のレビュー・感想・評価

単騎、千里を走る。(2005年製作の映画)
3.7
ひとりの頑固で一本気な日本人の思いの強さに、ぶっきらぼうだけど嘘のない中国人たちが右往左往する話。リアリティはないかもしれないけど、そこにある心は本当だと感じる映画でした。
自分の子供に上手に愛情を伝えられなかった(不器用ですから)高田(健さん)が、父親を知らないヤンヤン(8歳)と抱きしめ合う様子にはやはりグッときました。魂が触れ合うのには時間とか言葉とかは必要ないのかも。また一方で、そばにいるだけじゃなくて、相手が今何をしてるか、どのように在るか、ということが魂をつなぐこともあるのかもしれない、なんて思いました。
正直、健さんだから成立している映画の気がするけど、これはこれでいいんじゃないでしょうか。あと、ヤンヤンが山猿みたいでめちゃくちゃかわいかったです。
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