中山安奈

バガー・ヴァンスの伝説の中山安奈のレビュー・感想・評価

バガー・ヴァンスの伝説(2000年製作の映画)
4.0
演技も音楽も衣装も素晴らしかった。
素敵な人しか出てこない映画。
自分の中の弱さに負けがちなジュナにうずうずするのが1番の居心地の悪さ、というくらい悪い人が出ない。不愉快さが極力まで抑えられた映画で、素直に楽しむことができる。

恥、という言葉がよく出てきた。恥とは。目の前の恥と、自分自身に対しての恥と、その使い分けがはっきりとしていて、言葉に対しての真摯さが伺えた。

少年が
友達の父親はたとえ失業しても恥をかくような仕事はしない(のに自分の父親は誰の前でも掃除夫をしている)
と言った時のジュナが1番よかった。
ライバルすら素敵なキャラクターなのが最高。
様々伏線を張っているようにみせながら回収をしない上に動機づけや人物紹介が今ひとつで話が散らかっている感は受けるが、逆に言えばそれ以外は素晴らしかった。
中山安奈

中山安奈