ユースケ

独立愚連隊のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

独立愚連隊(1959年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

佐藤允。なんて笑顔の似合う男なんだろう。彼に出会った人々はみんな笑顔になるし、それを見ているこっちも笑顔になる。佐藤允はホンモノのイケメンである。

大東亜戦争末期の昭和19年、北支戦線の将軍廟。独立愚連隊こと独立第九〇小哨で発生した見習士官と情婦の心中事件の真相を従軍記者に扮した見習士官の兄(佐藤允)が追うお話。

とにかく、どんな危機的状況に陥っても不敵な笑みを浮かべて余裕綽々ベリーグッドな佐藤允をはじめ、独立愚連隊の隊長を演じた初代風車の弥七こと中谷一郎や馬賊の隊長を演じた鶴田浩二など、気持ちのいい男達がいっぱい。
【ワイルドバンチ】のクライマックスに影響を与えたと思われる玉砕覚悟の銃撃戦で独立愚連隊の男達が見せる笑顔は必見です。

慰安婦になってまで佐藤允を追い掛けるヒロインを演じた雪村いづみと獣のような鋭い眼光を持つ馬賊の隊長の妹を演じた上原美佐のいい女っぷりも要チェック。

ちなみに、独立愚連隊が壊滅するきっかけを作った賭ケグルイの片割れは吸血植物ケロニアこと桐野洋雄が演じております。