「ロミオとジュリエット」の観光名所から始まる過去の恋人を探す物語で、ロミオとジュリエットを意識したような展開や演出はヴェローナの雰囲気と相まって輝かしいものだった。物語自体予想通りになる王道の恋愛もので楽しめたのだが、あまり素直に見ることができなかった。
主人公の選択は自らにとって適当なものなのだろうが、夢を追いかけ、仕事に夢中な人より自分の生き方に合わせてくれる人を選ぶというのは仕事に夢中になる”時期”のせいでもあるため、彼氏に感情移入してしまい辛かった。旅行で主人公は彼氏のしたいことに不満であるのに自分のしたいことに彼氏が合わせなかったら不満を持つというのを見るとなおさら主人公が可哀想とは思えず、主人公が乗り換える男性の魅力もあまりよく分からなかったため満足できる作品ではなかった。
「もし、あの時…」これを後悔に繋がるものと考えるか、後したものと捉えるかで見方は大きく変わると思う。
