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ジュリエットからの手紙のnodriguezのレビュー・感想・評価

ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)
4.2
プレハネムーンのため、シェフの婚約者と共にイタリアを訪れていた記者志望のソフィ。イタリアの食に夢中になる婚約者に放っておかれたソフィはある日、愛の都ヴェローナにある「ジュリエットの家」を訪ねます。そこでは、世界中の女性たちがジュリエット宛てに恋の悩みを綴った手紙を送り、通称"ジュリエットの秘書"と呼ばれる女性たちがその全ての手紙に対して返事を返しています。ひょんなことから手紙の返信を手伝うことになったソフィは、永い間ずっと眠っていた、英国の少女から送られた50年前の手紙を見つけます。そして、ソフィの返信により、50年前の真実の愛の物語が思いもよらぬ形で再び動き出すのでした。
アマンダ・セイフライド主演の純愛ラブストーリーで、真実の愛に時間は関係ないということをじんわりと教えてくれます。ジュリエットの家は本当にあるらしく、その題材を取り扱っているだけで既に作品に引き込まれますが、かつての真実の愛を追い求める構図と、現在の愛の在り方を見つめ直す構図が対称的かつお互いに影響し合っていて、とてもよくできたストーリーだと感じました。
そして、イタリアの風景の美しさ!穏やかで愛と夢、希望に満ち溢れているのが画面越しでも分かるほど、イタリアの街中が輝いていました。
自分の気持ちに正直になることの大切さ、そして、愛に遅すぎるということはないのだと教えてくれる、素敵な映画です。
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