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宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ちのsithmaroのレビュー・感想・評価

3.3
劇場公開作品ではなく、当時テレビスペシャルとして放映された作品。
『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』ではほぼ玉砕に近い形で主要登場人物の大半が死亡、退場するというショッキングな形で終了したのに対し、テレビシリーズの『宇宙戦艦ヤマト2』では『さらば〜』の骨子を踏襲しつつ、退場キャラを大幅に減らす形で終わった。
今作品はその『宇宙戦艦ヤマト2』の続編。

『さらば〜』と『〜2』が単なる二番煎じに終わらなかったのはファンにとっては有り難いことだが、さすがに3作目?ともなるとそうもいかなかったか。
ガミラス、ガトランティスと強敵を打ち破り、さらに強い敵をと言わんばかりに登場した暗黒星団帝国。
どうにもこうにも魅力を感じない。
ただ強いだけ。
もちろんデーダーにせよ、メルダーズにせよ前座に過ぎないと言われればそれまでなのだが、悪役に魅力が乏しいのは致命的。

続編である『ヤマトよ永遠に』への布石なのだろうがそれ以上でもそれ以下でもない。
ちょっと煽りすぎて、当時は続編への期待値よりも不安感が増した気がする。

とは言え、ガミラスとの共闘は熱い。
まぁ、そんなに頼もしいというわけでもないのは残念だが、この辺りの鬱憤は後の作品で晴らしてくれるので水に流しても良いのかも。
何しろ今作品がなければ「〜3」も「〜完結編」も無いのだから。
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