滝和也

宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ちの滝和也のレビュー・感想・評価

3.3
もうリメイクされる
ことはないだろう…。

これ、TVスペシャル。後年映画館でやったのかな…。TVのヤマト2を前作とする作品。映画とは繋がってません。多分映画があたり、コンテンツとして商業的に残したくなったためかな…。ヤマト2は続編ができる内容でした。

ヤマト2で白色彗星の弱点を古代に教え、ガミラス船団を率い、何処にか去ったデスラーは星として寿命が尽きかけたガミラス本星にあった。だがそこには母星を土足で踏みにじる謎の敵が…。直ぐ様攻撃するデスラー艦隊。激戦の末、撃退したものの、ガミラス星は爆発。双子星のイスカンダルは重力バランスが崩れ、加速。宇宙を放浪し始める。スターシァを助けんとイスカンダルを追うデスラー艦隊。その前には謎の暗黒星団帝国が待ち受ける…
その頃ヤマトは修復を終え、新乗組員を迎え、試験航海に旅立っていた…。

デスラー総統が主役です。デスラーの純粋な愛が描かれた作品。スターシアへの一途な想いが美しい。人妻なんですよ彼女は。古代の兄貴と暮らしてる上に子持ちです…。ですがデスラーは彼女を救うため、全てを投げ出さんとします。涙を誘う健気さと男気。

「撃て古代!」

巨大要塞ゴルバに突撃しデスラー砲すら防ぐバリアをこじ開け、激突。救援にきたヤマトに自分ごと波動砲で撃つように叫ぶデスラー(T_T) デスラーと古代の友情が深まる作品でもあり、後のヤマト3、完結編とデスラーが登場するきっかけともなります。

またここに登場する暗黒星団帝国ですが、次作映画、ヤマトよ永遠にの敵でもあります。この作品は映画の前日譚であるのですが、かなり重い…。あまりに重い結末が待っています。

現在ヤマトはリメイク中ですが、まさかここ迄はこないでしょう。過去をリメイクで変えてしまった訳ですから。

因みにイスカンダルが放浪する星になるアイディアは、多分スペース1999と言う海外SFドラマの影響かな。月が軌道を外れ放浪すると言うお話(^^)でした。
滝和也

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