面白かった。
少年の拠り所となる映画館があることに1番ときめく。本当そこ。どこにも居場所がなくても、ここに来れば、寂しくない。
そんな少年が寂しさを束の間忘れて見入っていたのが、ヒーローなわけで。
まず映画の世界に入って、うっきうきで場面場面を楽しむ少年が微笑ましい。正義の味方は死なない！だからへっちゃらだぜ！と思っても、次の瞬間、あ、自分わき役だったわ、死ぬじゃん、となるの、映画好きなのもピュアなのも伝わってきて良い。
次に映画の外に出て、ふっふっふっ、コイツでバンと撃てば車は爆発するのさ、あれ、爆発しないんだ…となるヒーローが微笑ましい。でも車窓は相変わらず拳で破壊する。痛がる。そうか、今まで痛みを感じてなかったんか。やはり人間ぽくないな。
色々な小ネタが散りばめられているのも楽しい。
警察には、そうか、彼がいるのか。これはターミネーターシリーズを一応は見ていて良かった、気付けた。まあ2までしか見てないんだけど。
台詞も場面もチラッと映る何かも、気付くとニコニコしちゃう。
個人的には映画館の通路が階段状じゃないことにもグッときた。
階段…苦手勢だから…暗いと怖さ倍増するよね、段差って…
