がちゃん

プレイス・イン・ザ・ハートのがちゃんのレビュー・感想・評価

3.8
『クレイマー・クレイマー』で我々の涙を搾り取ったロバート・ベントン監督が、またも放った人情感動編。

黒人虐待が根強く残っていた30年代のアメリカ南部。

酔っ払いの黒人が振り回した銃が暴発し、保安官である夫を亡くしたサリー・フィールドが、家と、幼い子供たちを守るため、流れものの黒人ダニー・グローヴァーを招きいれ、綿の栽培で生計を立てようとする。

家賃がとれるだろうという銀行からの紹介で、
盲目の心を閉ざした青年を下宿人として招きいれたりする。

綿の栽培は過酷で重労働。
家族総出で、機械もなしで手作業で300エーカー分の綿を摘み取らねばならない。

ダニー・グローヴァーは指示をしながら、盲目の青年は摘み取りができない代わりに、みんなの食事を作ったりしながら、手を血だらけにして作業を続ける。
バラバラだったみんなの心が一つになり始め、収穫も終わり、
綿の出荷をしようとしたころ、K.K.Kが、
黒人を退治にやってくる・・・

大自然を前面に押し出した撮影が見事。
特に、竜巻に襲われるシーンの白熱さは、
この手のシーンの中でもナンバー1じゃないだろうか。

目が見えない青年(ジョン・マルコヴィッチ)が、サリーフィールドに、
『奥さんの容姿を教えてください』と尋ね、照れながら自分の容姿を伝えるシーン好きです。

妹の不倫のシーンなど、
不要と思われるシーンがあるにはあるりますが、
ラストの教会のシーンは素敵です。
グッときます。
がちゃん

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