離婚した父と母と、それぞれが別の道を歩もうとしていた姉たちと弟という「そのまま放っておけば何も起きなかった」一家が母の病気をきっかけにして少しずつ再度交わっていき、過去のもつれた人生の糸をすこしずつほぐしながら同じ方向へと向いていく...という、地味だが絶対に間違いのない安心して観られる一本。それほど大物と呼べる役者は出ていないが、だからこそ「演技ではなく素のように家族がぶつかり合っていく」様に自然に入り込む事が出来る。(映画の出来は別にして)自分とあまりに境遇が違いすぎてピンと来ないところがあった、というのが自分にとっての唯一の壁だったかも。
