一番好きなミステリー映画。
エリート思考で出世欲の強い若手刑事エド(ガイ・ピアース)、困ったことは力で解決な暴力刑事バド(ラッセル・クロウ)、信念を失い金が第一なジャック(ケビン・スペイシー)。三人の全く違うタイプの刑事達が反発し合いながらも一つの事件に向かって次第に結束していく姿は、フィルムノワール的なストーリーと都会的な映像の冷たさと対象的にアツい。
様々な人物の思惑が絡み合う複雑なストーリー、中盤のどんでん返しと「ロロ・トマシ」を始めとする幾つかの伏線と、物語の着地点を掴ませない緊迫感も上手い。
キャラクター、ストーリー、映像、全てが高水準に纏まった完璧な映画の一つだと思う。