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白雪姫と鏡の女王のmofaのネタバレレビュー・内容・結末

白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【もっと笑いを引き出して!】

ジュリア・ロバーツが出ているし、気になっていたのが、この作品。
白雪姫は、あの、私の大好きなフィル・コリンズの娘さん。

 昔ながらに語り継がれる「白雪姫」に、
様々な趣向こらし、一風変わったものになっている。

オヤジ7人の小人や、よくしゃべる女王、ゴキブリにされちゃう執事、
イマイチきまらない王子様。
 でも、白雪姫だけは、色白で黒髪真っ赤な唇・・・と、
イメージそのもの。
 ええ、眉毛は太いけどね。
 
そういえば、フィル・コリンズも、茶色くて目立たなかったけど、
眉太だよね。

原色をふんだんに使った衣装で、映画全体が引き締まった印象を受けるし、
所々、笑える。

 でも、内容的には、やっぱり、子供向け感がする。
何となく、どっちつかずなんだよね・・・。
 コメディにしては、笑いが足らないような気がするし、
ファンタジーにしては、中途半端な笑いが多すぎるし。
 
せっかく7人のオヤジ小人という設定にしていながら、
もっと笑いが引き出せたはず!!と残念でならない。
 王子様も、2枚目なのか、3枚目なのか、どっちつかずだから、
イマイチ、のめりこめない。


ジュリア・ロバーツは、鏡の女王をしても、
やっぱり、ジュリア・ロバーツだしね。

 老婆になってしまった女王が、リンゴを白雪姫に持ってくるんだけど。
そこで、利口な白雪姫は、老婆にどうぞって言うんだけどさ。
 その表情が、まぁ、なんというか。
本来ならば、純真無垢の白雪姫が、魔女とは分からず、
「おばあさんから、食べてくださいな」って差し出すワケで。
同じようなシーンであるはずなのに、こちらの映画は、
相手が魔女だと知って、あえて、老婆に先に食べて・・・とすすめるんだよね。
 その表情が、「してやったり」的な、「騙されないわよ」という風の表情で。

娘にせがまれ、幾度となく、白雪姫を読んだ私としては、
若干、複雑な気持ちに・・・。

 絵本の白雪姫は、「アンタ、アホちゃうか??」と思うほど、何度も何度も、
魔女のワナにかかってしまう。
 そう、白雪姫は、それほど、人を信じて疑わないという、人物なのだ。

だから、最後のシーンは、本来「白雪姫」が持つ本質をも、真っ向から否定しているような、
そんな気がするんですよね。

 確かに、「してやったり」感を出したいが故かも知れないけど。
果たして、この場面を見て、スッキリ感が出るのかな。
 少なくとも、私は、
最後の白雪姫の表情で、後に、この白雪姫が、鏡の女王となる・・・という続編が書けるんじゃないかと・・・邪推すらしてしまった。

 
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