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探偵はBARにいるのCANACOのネタバレレビュー・内容・結末

探偵はBARにいる(2011年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

2011年公開の東直己氏原作、橋本一監督作品。ハマりそうでハマれなかったシリーズ。それぞれ劇場で見たものの記憶が薄れてしまい、再鑑賞。

実業家・霧島敏夫の暴行殺人事件およびビル放火事件を追う探偵と助手の物語。ヒロインは霧島敏夫の元妻の沙織。

あらためて観てやっぱり感じる違和感。笑わせようとしている割に暴力描写がエグく、探偵が動き出してから死んだ人の数も7人とめちゃくちゃ多い。100%射殺する沙織の射撃テクはSP並み。
昭和の時代に流行ったハードボイルドをオマージュしたようなシリーズで、「携帯を持ちたがらない探偵」というポリシーを持った(持っていた)男性が主人公。

“声”だけしか知らない依頼人「コンドウキョウコ」が誰かという話を最後まで引っ張るのだが、冒頭から登場する沙織役の小雪だと秒でわかってしまうのが辛い。人柄が隠しきれない大泉洋のお芝居にあまりハマれないのも理由のひとつ(大泉洋さんのことは好きです)。

松田龍平さん演じる高田は、『シティハンター』1巻の槇村兄が好きだった自分としては重なる要素があり、好み。高田が主人公だったら違ったかもしれない。

ハードボイルドはリアリティーの高さが大事かなと思っていて、そういう意味で“コントやりすぎ”な気がする。高嶋政伸演じるカトウのキャラクター設定もこれじゃない感。

ネタバレ
霧島敏夫殺しの実行犯はカトウが若頭を務める花岡組(清輪コーポレーション)。皆楽会館放火事件の実行犯は花岡組の若手・田口。田口も花岡組に殺された。近藤京子は霧島敏夫の前妻の子で、放火された皆楽会館に店を持っていた(血が繋がっていない近藤京子の妹役が吉高由里子、写真のみ)。霧島は娘のために犯人探しを始め、一連の事件のフィクサーである銀漢興産のボス・岩淵恭輔と対峙。状況を察した岩淵の指示により霧島は殺された。
霧島の事を愛していた沙織は、岩淵恭輔の息子・岩淵貢と再婚することで復讐を始める。敵の懐に入ったために逆に動きづらくなった沙織はコンドウキョウコを騙り探偵に電話をかける。
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