富樫鉄火

三尺左吾平の富樫鉄火のレビュー・感想・評価

三尺左吾平(1944年製作の映画)
3.0
#125
東宝90年大会@フィルセン
これまた民三映画!
仙台藩の御家騒動ものを、エノケンの足軽の視点で描くコメディ。
なかなかユニークな映画なのだが、騒動の説明と、そこへのエノケンのからみ方の描写があまりうまくなく、観ていて、少々、隔靴掻痒だった。
(おそらく、戦中の日本人にとっては『伽羅先代萩』や浪曲講談で常識だったのだろう)
いまと時代感覚がちがうので、仕方ないのだが、もう少し、テンポや編集カットを小刻みにしてほしかった。
たとえば、エノケンが江戸から戻って、足を洗いながら、デコちゃんの不在を不思議がって訊ねるシーンなど、時間がかかりすぎだと思う。
富樫鉄火

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