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三尺左吾平
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『三尺左吾平』に投稿された感想・評価

✔『三尺左吾平』(4.1p)及び『釣鐘草』(3.8p)▶️▶️

 20世紀末にこの作品を観た時、石田のベスト5に当たる、この欄の評点に換算すると、4.1を献上したと思う。人の仕事引受け悪化した体調は、この数日間最悪で今日辺りから仕事はこなしつつ映画へも、という感じでデュモンや四半世紀ぶり再見の石田という負担少作で肩慣らし。しかし、後に観た本作は途中からかなり意識がトンでるので、昔の採点のままで。しかし短め2本とも、東宝以前というのか、石田の本格派の面も戻りめか、真っ向直球の地肩が凄い。特に本作は、『釣鐘草』程はズームの試し撮りをやっておらず、横から縦も含む自在力強いカメラ移動、身体や装着品部位から勿論顔迄のアップの適確な嵌め、寄り退きや角度のかなり高度な組立、(大)L(俯瞰)(フォロー移動やパン併せ)で一気に不可能な動きを描きぬく鮮やかさ、各キャラのやり取りの含みあるキャッチボール(原もそうだが10代終りになり、デコも急に肉づき·ニュアンスが女っぽく)と、大したペース·適確の更に上ベース。戦争末期、投げてた作品として、というか、映画監督は渾身のよりこれくらいのスタンスの方がいい(映画は作家のものではない、様々な偶然による事が多い。『カサブランカ』や『M✭A✭S✭H』等制作中は、スタッフ·特に俳優は完全に馬鹿にしてたそうだ)。残ってる素材の状態が最良で、いまキッチリプリントしたばかりの様に、輝き堂々としてるレベルは、奇跡クラス。それだけで高い点にしたい。
 伊達騒動で、当然この頃は伊達兵部や原田甲斐が悪役で、幼君を護る伊達安芸の側の、忠臣と得意な能力の足軽の身分の差を越えた阿吽と意識しあい、その間の妹=意中の人を描く。「矢鱈に対抗意識で生命や身体を張るものではない。それは主君に対してのみのもの」「役や禄、その他形として残る物、見える物を求めるな。桜如く散り·去るべき」能力を兵部側に悪用され、憧れの主君に御目通り·お褒めの言葉で浮かれていた主人公が、その為に恩人を死なせたを分かり、悪の証拠掴み·敵なぎ倒しで、華やかな役者如き凱旋披露となるも、褒美は殿の食べてるお菓子戴ければ、足軽の侭で、と申し上げる。この頃のエノケンものとして、名作誉れ高い黒澤の『勧進帳』映画化版より、個人的にはいいと思う。健気は利用もされるが、汚されるかはその後の意識·姿勢次第。
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 それよりは数年前の、思春期·高峰秀子成長シリーズ?『釣鐘草』は、全くの初見。なんといっても、大輔·嘉次郎を支えた大カメラマン唐澤の、奥行き·背景の佇まいの細部まで感じさせる、映画の骨格·品格が圧倒的で、90°を中心とし、浅め切り返しやどんでんを惜しまない力強い角度変、表情や心理の丹念な押さえ、やや俯瞰め多めの自然や家屋を呼吸する懐の深さには驚嘆する。縦横上下のカメラ移動も格と力あるが、只、邦画劇映画では、この1930年代後半マキノ作品あたりから用いられる様になった(時にドリーやクレーンに併せての)ズームイン·バックが、試験の意味か、段々に増えてきて中盤から20~30度は使用(当時、勘所か余技で使う位で、3回未満位しか、1作品では使ってない)、(実験映画ならともかく、立ち位置感が失われるので、商業映画では)タブーのワンカット内のインとバック複数回までやってしまってる。は、減点、思慮を欠く。
 しかし、思春期少女を扱いながら、持前の市街部でなく、橋や河の印象的な田舎の、師や親戚·友の思いやりをも突き破る、物理的に離れた肉親への屈折も真っ当で強い想い、それ故ではなくもそう流れる悲劇の描出のヴィヴィドさ·見据えの骨太さは、木下を思わせ、胸が締め付けられる。父放蕩家破産·祖父の母引取再婚進め、伯父のうちで大事にされるも·母への引き裂かれる思い、弟の為に母になるべく河を渡り師範学校へ、その弟の為に帰省ズラし働き木馬を買って戻ると肺炎患い直前に亡くなってる。弟を悼んでると、囲んでた大人の中から、娘の真の幸せ分かった祖父と当の母目前に来てる演出は、イマイチだが。
石田民三の映画観られるの嬉し。

1944年の時勢をほとんど感じさせない爽やかさ。仙台藩伊達家のお家騒動に振り回される侍を主役にしたエノケン喜劇において、榎本健一は動きというより顔で演技をしており、それはあどけない高峰秀子(強気で頭が回る役ほんとよい!)とのやりとりでアップが多用されることからもわかる。
医者が刺客達に追われる場面を上からの超ロングショットで撮っているのだけど、ワンカットのまま医者は画面の右側に消えると、笠が複数舞うのが見える。エノケンが医者を助けたことを示唆するシーンなのだが、省略がかなり大胆。
最後の桜吹雪が降り注いで門が閉じるカットは相米慎二『ラブホテル』のラストをちょっと思い出した。

併映の『釣鐘草』がなぜかフィルマークスにないのだが、みなしごの姉弟を主役とする(『花つみ日記』と同じ)吉屋信子原作の少女物語。船渡しの川を両岸から交互に映す時の大木の存在感に惹かれるものがある。最後の墓参りでも木の主張が強いし。ズームインとズームアウトが結構使われているのが印象的。
ロングショットの決まり具合と殺陣のテキトーさで笑った。
前半の高峰秀子の糞生意気っぷり、刺さりました。厚く御礼申し上げます。

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