なお

ミッション:インポッシブル2のなおのレビュー・感想・評価

3.6
「ミッション:インポッシブル」シリーズ第2作。

前作公開から約4年。IMFのスパイ、イーサン・ハントが帰ってきた。
現代のスパイ・ムービーにも通ずる爽快感あふれるアクションシーンや、クルマとバイクを併用したカーチェイスは前作から飛躍的にパワーアップ。

そのおかげか、本作は2000年公開の映画作品において最高興行収入を達成している。

✏️20時間で世界を救え
ぶっちゃけ作品全体のテンポ感は前作から据え置きでお世辞にも「良し」の評点は挙げられないのだけれど、物語後半の一連のアクション・シークエンスにて一気に巻き返してきた印象のある作品。

そうだよコレコレ…!
自分が求める「スパイ映画」とはこうあるべきですよ。

遮蔽物をうまく利用しての銃撃戦、機転を利かし敵をだまくらかして命の危機を回避(特に、主人公を追い詰め余裕綽綽といった感じのボスに一泡吹かせる、みたいなシーンに自分はある種のオーガズムすら覚える)、そして最後には華麗なる大逆転。

まあ本来であればスパイって、敵と必要以上の戦闘は避けるべき、それこそ「メタルギアソリッド」のスネークのような隠密活動がメインなんでしょうが、やっぱりそれだと「映えない」んですよね。

脳筋な自分はこれくらい派手にやってもらった方が分かりやすいし、「娯楽作品を見たい」という欲を十分に満たせる。

イーサンの行動を熟知しているアブローズが最大の敵、という構図も良かったし、ボンドガールならぬ”イーサンガール”のナイアはエキゾチックな魅力を纏った超絶美人。
やはりいいアクション映画にはいいべっぴんさんがいるものです。
(どことなくゾーイ・サルダナに似てるな、と思ったけど全くの別人でしたね)

ヴィラン側も悪役としての魅力たっぷりでよかった。
本作における「殺人ウイルス」と「それに対するワクチン」の如く、「魅力的な悪役」がいることでヒーローが輝くんですな。

☑️まとめ
映画全体のテンポと「スパイとしての悲哀」みたいなものを織り交ぜられればさらに点数は上がりそうだけど、アクションシーンに関してはたしかに前作以上のものを持っている作品。

ちなみに、本作で製薬会社の社長・マックロイを演じたのはブレンダン・グリーソン。
最近どこかで見た顔だなぁ…と思ったら、今年のアカデミー賞にて複数の賞を受賞した『イニシェリン島の精霊』でコルム役を務めていましたね。
本作は20年前の作品のはずだけど、あまり姿が変わっていないような…笑

<作品スコア>
😂笑 い:★★★☆☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:57(25)
※カッコ内は劇場鑑賞数
なお

なお