雰囲気が少し変わり前作より男前になったイーサンが、今度はロマンス要素も絡めながら奮闘する映画。冒頭、ロッククライミングからの指令受け取りにはワクワクせざるを得ない。
今度の相手はイーサンと同じくプロのエージェントで、頭がよく変装もできることから、騙し合いの展開になっていくのが面白かった。顔を変えたり、シチュエーションを工夫して相手から情報を引き出すところでは両者譲らず、視聴者も騙しに来るので、その工夫が多かった点はすごく楽しめた。
完成度が高く見応えのある映画だが、前作と比べると個人的には今ひとつに感じたところもあった。
まずアクション要素が増えたこと。前作では省いていた銃撃戦やカーチェイスが終盤ふんだんに盛り込まれる。それはいいのだが、その分潜入シーンが減ってしまったことが残念。前作のようなヒヤヒヤ、ドキドキは今作では味わえなかった。
次に残念なのはヒロインの存在。007をリスペクトしてなのか、イーサンがポッと知り合った女性とあっという間に深い恋に落ちてしまうのにはついていけなかった。ストーリー的に愛する人が必要だったとしても、もう少し仲良くなる過程があっても良かったと思う。ヒロインにやや盲目気味になってしまうあたりは全然共感できなかった。
そして個人的にはもっとスパイアイテムを出して欲しかったなと思う。遠隔でボルトを外したり、赤外線センサーを作動させずにカットしたり、爆発するガムだったり、そういったスパイ要素がもっと会ってもよかったんじゃないかなと。
まとめると、前作とはちょっと毛色を変えて挑戦しにきた感があり、期待しすぎるとがっかりするかもしれない。逆に前作よりハマる人も多いと思うので、１を見て今一つと思った人にも見てもらいたい名作である。
