ヘンダーソン

ルディ/涙のウイニング・ランのヘンダーソンのレビュー・感想・評価

2.4
なんとも薄味な胡散臭い映画。この邦題で気づくべきだった。実話ベースということなので、ある程度は仕方ないのだけど。
何しろ主人公が理想を熱意だけでなんとかしようとしているのが萎える。名門ノートルダム大に憧れていて、進学を小さい頃から目指していたはずなのに、全く勉強には手をつけない。勉強が出来ないのを環境のせいにして、挙句の果てには大学関係者にとにかく熱意を見せてアピール。

最後のルディを試合に出せというコールがチームメイトに伝染していくのはまだわかる。でも、そのシュプレヒコールがスタジアム全体に広がっていくのは、さすがに疑わしい。試合に1試合も出ていない無名の選手の名前を連呼するかな?
観客を泣かせようとしているのがあからさまだし、全てを美談のように扱うことによって、逆に安っぽくなってしまっているのだ。