しらすごはん

ルディ/涙のウイニング・ランのしらすごはんのレビュー・感想・評価

3.8
青春スポーツ映画の名作。

アメリカンフットボール大好き青年の物語です。

主人公ルディは、すごい成績を残したわけではない。

公式戦では30秒ぐらい出場し、タックルを1度決めただけ。

でも、ルディは大事を成し遂げた。

愚直だけど真摯な気持ちに心を動かされない者はいない。

アメリカ人て、実力主義で、ルディのような人物は全然認められないと思ってました。


ルディは、幼少期から小柄。

とりたてて才能もない。

はっきり言って、アメリカンフットボールに向いてない。

学力も低くて、志望していたノートルダム大学に入れなかった。

高卒後は、父の経営する工場で働いていた。

ところが、幼なじみの死に接し、20歳過ぎてから、一念発起。

ノートルダム大学への編入とアメフト部入部を目指す。


でも、誰がどう見ても無理。

人には適性がある、

ノートルダム大アメフト部への執着はもはや狂気、

目的を手段にしちゃいけない、

その熱意とエネルギーを他に振り向けてみれば良い、

アメフトは趣味でいいじゃん。

ルディをみたら、みなそうアドバイスするでしょう。

将棋やっているから藤井聡太はすごいと思う思う。

藤井聡太にラグビーは勧めない。


ところが、ルディは挫折を繰り返しながらも、少しずつ壁を乗り越えていく。

憧れのアメフト部に入部できた。

嘲られながら、練習相手として、レギュラーのために何度も立ち上がってタックルを受け続ける。

ルディを煙たがっていたチームメイトも、根性は認めざるをえない。

(タックルを受けてみて、こいつなかなかやるってチームメイトに思わせられるところが、身体接触系のスポーツの良いところ)

(さすがのルディも弱気になる時もあるけれど、グランキーパーから励まされるシーンが好き)

仲間の嘆願もあって、最後の公式戦に、ルディはひとまずフィールドには立っていた。

とはいえ、当然補欠の補欠。

試合終了の時間が迫るなか、チームメイトらから「ルディを試合に出してやってくれ」と、コーチに声がかかる。

クライマックス、観客からも「ルディ!ルディ!ルディ!」と歓声があがり、広がっていく。

実話に基づく物語。
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