MountainDewMan

ルディ/涙のウイニング・ランのMountainDewManのレビュー・感想・評価

4.1
もっと早く出会いたかった作品。中高生時代、部活でずっとベンチ要員だった時の事を思い出して、自分もルディのように誰にも負けない熱意を持って練習に取り組んでいたら何か違っていたのかなぁ…なんて考えながら観てた。

アメフトをやるには身体は小さいし、足も遅く、才能なんてものにはほど遠い存在のルディが親友の死をきっかけに、一度は諦めた夢、フットボールの超名門大学であるノートルダム大学でのプレー目指して努力するといったストーリー。


ほとんどのスポーツ映画では主人公が試合に出ることなんて大前提となっていて、それよりも大会で優勝することなど、大きな偉業を成し遂げることが目標となっている場合が多い。そんな中、今作は試合に出場すること自体が目標となっていて、主人公がその大学に入るまでにも大変な苦労の連続で、ドラマがある。
一見、試合に出るだけなんてショボいと思われてしまうかもしれないが、実際は全米1位とか、世界大会優勝とか、そういう規模のものに引けを取らないくらい感動的で、凄く勇気がもらえる。しかも実話というのだから驚きだ。

『ロード・オブ・ザ・リング』のサムで確立された、誠実で努力を惜しまないというショーン・アスティンの役柄のイメージが今作でも似ていたので、そのイメージを崩すことなく観れたのも良かった。


また、観ている時はルディに感情移入していて、その必死さにこっちも付いていくという感覚だから、涙が出そうになることはない。しかし、観終わった後にテーマ曲を聴きながら今作を思い返してみると、熱い音楽と共にルディの何度打ちのめされても立ち上がり、夢を掴もうとする姿が再び蘇ってきて今度は涙が出そうになる。
この作品は、観た後にYouTubeでテーマ曲を聴きながら画像と共に振り返りをするまでが1セットかな 笑

ここのレビュー数が200件とは驚いた。もっと有名になってもおかしくないし、大作と呼べるだけの内容をもっている。

自分も何かに対して本当で努力しようと思えるし、夢や目標がある人の背中を押してくれる作品。
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