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ルディ/涙のウイニング・ランのYYamadaのレビュー・感想・評価

4.0
【スポーツ映画のススメ】
ルディ/涙のウイニング・ラン (1993)
◆競技名:
🏈アメリカン・フットボール
◆競技の舞台:
 米国大学アメリカンフットボール
 ノートルダム大学
「ファイティング・アイリッシュ」
 
〈本作の粗筋〉
・ルディは幼い頃からインディアナ州の名門、ノートルダム大学のアメフトチーム「ファイティング・アイリッシュ」に憧れていたが、160cm・55kgの小柄な体格に加え、学業成績の悪さと経済的事情から進学を断念。父が勤務する地元の工場で働きはじめる。
・しかし夢を諦めきれないルディは、給与を貯金、父の反対を押し切り、ノートルダム大学に付随する短期大学に入学。
・努力の甲斐あり、短大の最終学年に大学へ転入が認められ、さらに猛烈なガッツが買われてアメフトチームにも入部が出来たが、小柄なルディに出番はまったく、4年生の最終戦を向かえることになった…。

〈見処〉
①口コミで有名作品に!
 実話に基づくスポーツ感動ストーリー
・『ルディ/涙のウイニング・ラン』(原題: Rudy)は、1993年に製作されたスポーツ映画。
・本作は、実在のフットボール選手ルディ・ルティガーの経験を描いているが、1986年の『勝利への旅立ち』を見たルディ本人が、自分の体験を映画化してもらうべく、同作監督のデイヴィッド・アンスポーと脚本家のアンジェロ・ピッツォにアプローチして製作に至った経緯をもつ。
・後に『ロード・オブ・ザ・リング』の従者サム役で再人気を獲得するショーン・アスティンが、夢に向かって努力し続ける主人公を爽やかに好演する本作は、公開当時はさほど話題にならなかったものの、時が経つにつれて、口コミで評判が広がり「最も素晴らしいアメフト映画」とまで評されるようになった。

②結び…本作の見処は?
経済力、学力、運動能力の全てに秀でるものがない苦学生が、不屈の精神で人生を切り開いていくドラマ。部活動などで、ベンチを温める機会が多い学生やその家族に見てもらいたい、スポーツ映画の傑作!

◎: 華々しくはないが「努力は必ず報われる」。チームメイトや裏方スタッフ、観客がルディに声援を送るシーンは、誰もが感動出来る普遍的な内容。日本人の美徳感覚にマッチしている。
○: 日本の高校野球以上に、全米大学スポーツが地域にどれくらい密接しているかわかる作品。名門スポーツ部に入部するハードルの高さを痛感出来る。
○: 『グーニーズ』の面影を残すショーン・アスティンに加え、共演のジョン・ファブロー、ヴィンス・ボーンらの若き日の姿を垣間見れる。
▲: 映画の終盤で描かれるチームメイトや観客の「ルディ押し」の名シーンの数々は、
「これは映画だからね」と当時のチームメイトはフィクションであると語っているそうだ。感動的な映画の品質自体を左右するものではないが、実在のルディ本人の美徳談だとすると、少し興醒めしてしまう。
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