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のんき裁判の映画情報・感想・評価・動画配信
のんき裁判を配信している動画配信サービス
『のんき裁判』の
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動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次
のんき裁判が配信されているサービス一覧
のんき裁判が配信されていないサービス一覧
のんき裁判の評価・感想・レビュー
のんき裁判が配信されているサービス一覧
『のんき裁判』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
のんき裁判が配信されていないサービス一覧
『のんき裁判』に投稿された感想・評価
パングロスの感想・評価
2024/04/14 23:55
3.0
◎裁判所で行うオールスタア芸能大会トリは森繁
1955年 91分 モノクロ 新東宝 デジタル上映
*画質良くなく音質も悪く台詞聴取れぬ所あり
実にもってバカバカしい、「のんき裁判」という名を借りた傍聴者=客入りのオールスタア芸能大会である。
順序はあとさきになるが、大トリをつとめるは、我らが森繁久彌。
シルクハットに燕尾服姿で、ステッキ片手に登場。
紳士の正装かと思いきや、マジシャンよろしく、マントの下から薬罐を、もとい、禿柳こと柳家金語楼弁護士を登場させて傍聴席から拍手喝采を浴びる。
同じ渡辺邦男監督による前年の『重盛君上京す』(2024.4.12 レビュー)では主演森繁の不振期ではないかと評したが、本作の彼は、絶好調と言えるのではないか。
ただし、晩年の枯れた老優の姿や、本作の5ヶ月後に公開された『夫婦善哉』での名演技を思い浮かべて本作に臨むと調子が狂うはずだ。
そもそも本法廷で、森繁に着せられた罪状は「笑殺罪」。
すなわち、本作における森繁は、完全に笑芸人として出演しているのだ。
上記したように登場してすぐ、何ちゃってマジシャンぶりを見せたかと思うと、
独り座ったまわりに、所狭しと人形やら雑多な日用品やらを並べ、それらを手に取っては、いちいちボケるという「モノボケ」芸を披露する。
いや、IPPONグランプリで知られるようになったと思っていた「モノボケ」の元祖?も森繁だったとは!
盛り上がってきたところで、紙芝居を取り出し、
(1)ロシア編
ウクライナ発祥と言われるコサックダンスを披露
(2)中国編
中華服姿の森繁が可愛い中国娘(香川京子?
何か顔が違うのだが‥)とイチャイチャ
(3)モンゴル編
パオが建つ夕暮れの荒野でモンゴル民謡を歌う
(4)朝鮮編
トラジ、トラジとか言いながらアリランか何か
を今度は朝鮮服着た可愛い娘と歌っていたか
(5)南洋(ポリネシア?)編
裸に腰蓑姿の現地人(土人と言ってはいけない)
が輪になって二人を取り巻きエイホ、エイホ踊る
ついに、二人は火あぶりにされるのであった‥‥
てな具合に、紙芝居の場面がすぐに各国のセットで再現され、森繁と娘が、その国の扮装をして各国風の民謡を歌いまくるという歌入りコント。
要は、タモリのハナモゲラ語=デタラメ外国語をあやつる芸の元祖は森繁だった、ということなのだ。
比べるなら、それぞれの国の外国語らしさの完成度はタモリの方が上だが、森繁は歌手でもあるので、見事にそれらしい歌と踊りまで披露する。
よって、芸の幅としては森繁の方に軍配を上げなければならない。
時系列からして、おそらくタモリの方が森繁の芸を真似した(盗んだ、とも言う)のは理の当然。
ただ、赤塚不二夫の居候として、そもそも仲間内でのウケを頼みにしていたタモリの芸に対して、森繁の方は、舞台の板の上で客相手に披露していた即興芸だという違いはある。
いささか陰気な「密室芸」のタモリに対して、観客に開かれた陽性の芸が森繁の持ち味であるようだ。
本作は、笑芸人としての森繁の本領が堪能できる意味で貴重な記録と言えるだろう。
先に、トリの森繁を紹介してしまったが、本作のキャストとストーリーの詳細は、下記を参照いただきたい。
《スタッフ、キャストの詳細》
*1 新東宝データベース 1947-1962
のんき裁判
nipponeiga.com/shintoho/film/1955/19550424.php
《ストーリー》
*2 のんき裁判
1955年4月24日公開、91分
moviewalker.jp/mv24133/
*3 夜影座 2014.2.2 「のんき裁判」
blog.livedoor.jp/nightshadowtheater/archives/19776460.html
《その他レビュー》
*4 「のんき裁判」「DVD」で検索
jamyela al-tufaahさんのレビュー
再版されないのはもったいない
2022年3月26日
https://www.amazon.co.jp/
*5 トラウマの天知茂blog
2008,09,07, Sunday
author : mami
『のんき裁判』(1955年・S30)
www.amachi.info/blog/index.php?e=103
名作ならぬ珍品ゆえか、ネット上で読める本作のレビューは大体以上あげたぐらいしかない。
大御所大河内傳次郎の裁判長もハジケているが、最初の高島忠夫と小林桂樹、トリの森繁の法廷を担当する裁判長が、名優藤田進。
黒澤の『姿三四郎』(1943年)や
『加藤隼戦闘隊』(1944年)、
『キスカ』(1965年)、
『トラ・トラ・トラ!』(1970年)
などにおける軍人役、
『ウルトラセブン』(1967-68)のヤマオカ長官などウルトラシリーズの司令官役
などお堅い上官役でお馴染みの藤田が笑いをこらえながら演じているのがステキに可笑しい。
和装で何故かオネエ言葉の小林桂樹も珍しいが、検事役では、小津映画にもよく出る名脇役田中春男が純コメディアンに徹し、堺正章のパパ、堺駿二が瞬発力の高いお手本のようなコメディ演技を見せてくれる。
だが、トリの森繁はさておいて、全編の白眉は、賛助出演の肩書による榎本健一、エノケンその人の登場シーンだ。
今回の台本は、森進一の『おふくろさん』の作詞者として「騒動」込みで有名になった川内康範が監督の渡辺邦男と共同して執筆した脚本。
だが、大河内傳次郎裁判長が被告の花柳小菊に対して、
「あなたのような美しい人を死刑にして、目の保養ができなくなるというのは、何とももったいない」
とか言う、どうしようもなく、くだらないものに過ぎない。
それに、例によって、監督渡辺邦男の演出は、芸人、喜劇人系に関しては、本人任せの野放しで、堺駿二とか、歌う弁護人笠置シヅ子とかの芸達者なら本芸で魅了してくれるが、芝居全体はアドリブだらけで、だらしなくグズグズになってはいる。
(だから、脚本本位、ドラマ中心に評価しようとすると、スコアは2点台どころか1点台しか与えられない。)
ただ本作は、本質的に、ある種、全体として、ミュージカル仕立ての芸能披露大会の仕様になっているので、芝居の全体がどうこう言うこと自体がナンセンスで、いかに登場した芸達者たちの本芸が楽しめるかに、鑑賞のポイントがあると腹を据えた方が正解だ。
で、本作でのエノケンは、50歳。
昼間の裁判が終わって閑散とした法廷に、不審な老人として現れるが、その姿で演ずる「瀕死のハエ」(もちろん、「瀕死の白鳥」のパロディ)からして、尋常ではない芸域を感じさせて来る。
そして、サッと正装に着替えて登場した、いつものエノケンのパリッと颯爽たる名コメディアンぶりよ。
浅草オペラ以来の伊達男(では楽曲自体はなかったが、形容詞として)のテーマソングを最高のエノケン節で聴かせてくれる。
本作トリの森繁が、昭和戦後世代の笑殺王なら、エノケンは笑いの殿堂に鎮座する生けるレジェンドだ。
今を盛りの森繁と、いまだ衰える気配のないエノケンという二台巨頭の本芸を味わえる、というだけで、本作の文化史的な価値は絶大だと言っておきたい。
《参考》
ブギの女王から銀幕のスターへ
特集 笠置シヅ子
2024.3.30〜4.19 シネ・ヌーヴォ
www.cinenouveau.com/sakuhin/kasagishizuko2024/kasagishizuko2024.html
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チェケの感想・評価
2018/01/14 13:06
3.0
新東宝のスターたちが次々に登場するだけの映画だが、それだけでも割と面白い。大河内伝次郎の三枚目役が楽しい。エノケンの芸は秀逸だが「笑い」に関しては終盤に登場する森繁久彌に既にとってかわられている印象
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