フライ

ペット・セメタリーのフライのレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)
3.8
スティーブン・キング作品らしい一筋縄では見せないホラーとしての怖さと、容赦の無い、やり切れないラストがとても見応えのある作品。
ペットの墓地が近くにある家に引っ越して来た為に、幸せだった家族に起こる色々な不幸や超常現象など悲しみと恐怖でとても引き込まれるものが。近所に住む老人の怖さや事故で亡くなった青年と妻の死んだ姉など亡くなった人達を恐怖と神聖な対象の二面で見せるのは面白かった。大切な人やペットが亡くなりそれを受け入れることが出来ない人の性や醜さをとてもいやらしく表現するストーリーに恐ろしさを感じると共に素晴らしさを感じた。
昔は身勝手極まりないホラーとしてしか見れなかったが、大人になり親になって改めて観ると、同じ事するかもと思える怖さと自己満足の矛盾に、別の恐怖を感じた。
フライ

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