不在

ディーバの不在のレビュー・感想・評価

ディーバ(1981年製作の映画)
3.4
当時レオス・カラックスやリュック・ベッソンと並んで新たなヌーヴェルヴァーグの申し子とされた、ベネックスの長編デビュー作。
脚本は凡庸だが、特筆すべきは映像の美しさだろう。
しかし本作はなんとも勿体ない事に、その素晴らしい美術よりも、脚本を展開させる事に集中してしまっている。
原作の存在もあるのだろうが、それこそゴダールがライオネル・ホワイトの小説を大胆に翻案して『気狂いピエロ』を撮ったように、もう少し独自の色を出してもよかった。
繰り返しにはなるが、美術に関しては突出しており、完全に芸術の域へ昇華されている。
不在

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