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脅迫(おどし)のアノのレビュー・感想・評価

脅迫(おどし)(1966年製作の映画)
3.8
こりゃ面白い。西村晃と三國連太郎というアクの強い異色コンビが素晴らしい。どちらも追い詰められているときの表情が絶品。室田日出男に妻を犯されかけた三國連太郎が発情する時の気持ち悪さ!
サスペンス演出も好調。デパートでの逃走劇やラスト高架橋での対決も手に汗握る傑作だが、田中邦衛がフラっと玄関口に来て室田日出男が慌ててトイレに逃げ込むカッティングがキレまくっている。

西村晃が玩具の車で遊ぶシーンに「三國連太郎を遠隔操作することを閃く」意味を含ませてしまうのは野暮ったい。あそこはなんの意味もないほうが奥行きが出たと思うが。
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