マサミチ

脅迫(おどし)のマサミチのレビュー・感想・評価

脅迫(おどし)(1966年製作の映画)
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監督は深作欣二、主演は三國連太郎、悪役コンビは西村晃に室田日出男の誘拐サスペンス、と来れば間違いないと観てみたが…う~ん、微妙。

犯罪者たちが自宅に乱入して立てこもるプロットはウィリアム・ワイラー監督の【必死の逃亡者】の真似だろうし、誘拐は黒澤明の【天国と地獄】、序盤が結婚式から始まるのは同じ黒澤の【悪い奴ほどよく眠る】を意識したかもしれないが、誘拐犯たちに家族を人質に取られた三國連太郎が利用される展開は良いとして、結局自分でやっつけちゃうって、なに?(笑)

まァそれでも【仁義なき戦い】以前の深作欣二の演出は既に手持ちキャメラを使っているし、三國連太郎の重厚な演技、西村晃の憎たらしさと確かに見所あるのだが、サスペンス映画としては二流の脚本ですよ。
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