フランスが誇るエロティックゴシックホラーの大家ジャン・ローラン監督のデビュー長編。
元々短編作品であった「ヴァンパイアの陵辱」に追加エピソードの「ヴァンパイアの女王」を足して無理くり長編映画にしたもの。
処女作ゆえか前衛風味が若干強い。
この頃から完成系。
というのもローラン先生はこの作品から遺作である「Le Masque de la Méduse」に至るまで能力値が一切変わっていないのだ。
美しさ100、エロ100、ロケーション100、撮影100、劇伴80、ストーリーテリング10、編集20。
大体ずっとこんな感じ。ある意味すごい。
▼ヴァンパイアの陵辱
古城に住む4姉妹は自らをヴァンパイアだと思い込んで生活していた。
村人たちは彼女らを気味悪がり、退治しようとする。
そんな中精神科医のトマスがやって来、彼女たちの思い込みを正そうとするが……。
センスオブセンス。
姉妹がわちゃわちゃしてるだけで幸せ。どうでもいいけど、ローラン印のいつもの崖のある浜辺は子どもの頃によく遊んだ伊良湖岬を思い出して懐かしい気分になる。
▼ヴァンパイアの女王
陵辱の続き。浜辺で亡くなったカップルの前にヴァンパイアの女王が現れる。
彼女はいけにえの儀式を始めるのであった…。
わけわかめ。
パンチパーマの大阪おばちゃんスタイルの女王さまは腹筋に悪いからやめていただきたい。