shibamike

33号車応答なしのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

33号車応答なし(1955年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったぜ、畜生。

1955年の時点で日本人は「クリスマスだ!クリスマスだ!」と言って派手に陽気に騒いでいたのである。昨日や今日のことではないという事実は結構勉強になった。クゥリスマスがもうすぐやって来るぅ~♪

志村と池部のコンビは良いですね。とぼけた上司の志村、しゃかりきの部下イケメン池部。この二人でテレビ朝日はドラマ「相棒」みたいなプログラムを組めばヒットすると思う。自分は見ないけど。

映画の内容はパトカーでパトロールする志村と池部のコンビにしょうもない通報や、しょうもなくないヘビーな通報が降りかかってきて、志村と池部が笑ったり、怒ったり、落ち込んだり、シリアスになったりするもの。
映画のクライマックスには凶悪犯罪者との決死の攻防も見せてくれ、真冬というのに私の手はネチョネチョの汗を握っていた。

そして、この映画が素晴らしかったのは凶悪犯罪者のキャラクターが良かった点である。浅沼とその情婦ユリの二人が凶悪犯罪者なのであるが、彼らの犯罪者像は面白かった。浅沼はお姉っぽい感じの話し言葉が良かった。ユリは頭が狂っている感じでサイコパス感が出ていて良かった。
2018年に生きる自分が見ても、この犯罪者二人はヤヴァイと思うのであるから、公開当時に見た人達にはもっと強烈に見えたのではなかろうか。

池部は妻の司葉子から警察の仕事を理解されない、という役だったのであるが、映画「トイレット部長」でも池部は妻の淡路恵子から仕事を理解されない役であった。たまたまだろうけど。

クゥリスマスがもうすぐやって来るぅ~♪
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