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33号車応答なしのsayuriasamaのレビュー・感想・評価

33号車応答なし(1955年製作の映画)
4.3
これぞジャパニーズ『ダイ・ハード』!ゆるいムードからすこしずつつながっていくパズルが分かったトキニぷちアハ体験

うん、一言でいえばジャパニーズダイ・ハードですよ。クリスマスの警官の災難。だけど、そこまでドンパチないです。日々を生きる市民に寄り添いながら大きな悲しみから小さな幸せ、までを見つめる警官の話です。パトロールに出かけるのは新婚の池部良&ベテラン志村喬。この二人が現場に駆けつける度に、空振りな要件ばかりですが、そこから徐々に真実につながっていくストーリーの流れは目を見張ります。

悪役平田昭彦の気持ち悪さは時代を超えてます。(さすがゼットンの人間の姿を演じた人)

池部良特集で見てるのですが、やっぱり志村喬の老練なベテラン警官姿すごくよかったです。

オマケ
33号車が発見された葛西橋、都電の終点です。(江東区)都電の電停をいくつも通過するカットも入ってましたね。この先、長い長い葛西橋がかかっています、葛西橋、晴れた日に通過するとすごく見晴らしが良くていい眺めです。スカイツリーや葛西臨海公園の観覧車、うまく行くと羽田空港に着陸する飛行機も見えます。この映画の時代では、間違いなく地の果てなんですよね…(山本周五郎が住んでた時代よりは後のはずですが…)

これハリウッドリメイクするとやっぱりブルース・ウィリス的な無敵の警官になっちゃうかなあ。
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