もちお

断崖のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

断崖(1941年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。
 NHKのBSでの放送を録画しました。

 嫌な気持ちになる映画でした(誉めています)。
 夫婦についての映画として好きです。

①良かったところ
 夫婦についての映画として、大変面白かったです。
 本作では妻が「夫に殺されるのではないか。」と疑い始めます。そして、精神的に追い込まれていく過程が描かれています。
 最終的に夫が「殺人を計画してない。」と言い、妻は夫を信じます。一応、ハッピーエンドです。
 しかし、私はハッピーエンドと思えませんでした。
 まず、「妻を殺そうとしていない」と夫が言っているだけです。真偽はわかりません。
 また、仮に本当に殺そうとしていないとしても、この夫婦がうまくやっていけるかというと、私はかなり疑問です。
 と言いますのも、この夫は金遣いが荒いです。一緒に生活するのは大変困難なタイプです。そのため、妻であるリナは今後も苦労するのではと思いました。
 映画はハッピーエンドなのですが、個人的には不穏さを感じました。このギャップが私にはとても魅力的でした。

②その他印象的な点
・ジョーン・フォンテインさん
 素敵でした。
 ジョニーに翻弄されるリナを魅力的に演じていました。

・ケーリー・グラントさん
 胡散臭いジョニーを演じられていました。絶妙でした。

・不気味なミルク

③まとめ
 夫婦の映画として好きです。
 また観たいです。
もちお

もちお