ROY

チャパクアのROYのレビュー・感想・評価

チャパクア(1966年製作の映画)
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UbuWebで鑑賞

ビートニクの魂は、果てしなく広がる路を行く。

酒入れてキメて踊れ

payin’ some respect

Ornette Colemanの『Chappaqua Suite(チャパカ組曲)』が使われるはずだったドラッグ・ムービーの先駆けとなった映画。

ドラッグとアルコールで入院したサナトリウムで体験した世界を目の眩むようなシュールな映像で再現したルークスの処女作にして唯一無二のビート・ムービー。

個人の探求

■ABOUT(UbuWebの詳細欄を翻訳)
『チャパクア』は、コンラッド・ルークスが脚本・監督を務めた1967年のアメリカのドラマ映画である。この映画は、ルックスの薬物依存症の経験を基にしており、ウィリアム・S・バロウズ、スワミ・サッチダナンダ、アレン・ギンズバーグ、ムンドッグ、オーネット・コールマン、ザ・ファッグス、ラヴィ・シャンカールなどがカメオ出演している。ルックスはコールマンに作曲を依頼していたが、「チャパクア組曲」として知られているコールマンのスコアは使われなかった。その後、ラヴィ・シャンカールが音楽を担当することになった。

この映画では、ニューヨーク州ウェストチェスター郡にある村落チャパクアが、数分の間の出来事のような白昼夢の中に描かれている。劇中では、薬物とは無縁である郊外の子供の無邪気さをチャパクアと照らし合わせている。また、本作は、劇中に登場するネイティブ・アメリカンの文化への敬意を表したものでもある。「チャパクア」という言葉は、ワッピンジャー(アルゴンク族の民族)の言葉で「流れる水の源」という意味に由来する。

■NOTES
撮影は50年代のアメリカを切り取った写真集『アメリカ人』で有名なロバート・フランク。「クンドゥン」の現代音楽家フィリップ・グラスがアドヴァイザーとして参加。『天井桟敷の人々』の名優ジャン=ルイ・バローも出演している。

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ドラッグとアルコールに溺れた主人公のハーウィックが、発狂すれすれの状況下で、フランス郊外のサナトリウムに入院し、ジャン=ルイ・バロー扮する医師の催眠療法を受ける。その最中にみる夢とも幻覚ともつかぬ映像が、モノクロやフルカラー、セピアトーン、グリーントーン、単一露光や多重露光など、多彩な特殊効果で描かれる。ハーウィックは時空を超えて彷徨い、吸血鬼になり、ストーンヘンジで踊るドルイド僧になり、あるいはポーラ・プリチェット扮する白いドレスをまとった“水の女”のイメージにまとわりつかれる。

■THOUGHTS
一瞬、Jim Hallの『Concierto』のジャケになってる石像みたいなのが映った。

最後はエミレーツ航空のCMみたいだった
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