ケチャこKechaco

ウエスタンのケチャこKechacoのレビュー・感想・評価

ウエスタン(1968年製作の映画)
4.2
渋い映画だったっ!!めちゃくちゃ味わい深い映画。
まずカメラワークとカット割りなどの演出が本当にすごくて、冒頭の緊迫感ある感じから、雄大な西部の景色を映した場面など渋い場面がたくさんある。
西部劇をあまり観ないのと、本編当時の時代背景をよく知らないからちょっとよくわからない部分もあったんだけど、それでもかつて多くいたカウボーイたちが鉄道や駅の発展などで時代の陰に消えていく……という事を予感させる結末がちょっと物悲しさもあって、だけど新しい街を作り上げていく人々のシーンでほんの少し希望も感じさせるような……渋い余韻がありました。
俳優さんたちの演技もものすごくて目が離せなかった……昔の洋画であまり俳優さんの演技を気にしたことはなかったんだけど、セリフで喋っている以上の俳優さんの表情や目力、細かな所作などで魅せてくれる。
脚本は後半ちょっと追えない部分はあったけど、それ以上に演出や俳優さんの演技がよくて目が離せないのすごい。長尺だったんだけど続きが気になるというか。

ハーモニカとフランクの確執が最後に明かされる演出がニクい。
壮大な復讐劇だったんだなって……ジルも強かでたくましい女ですごかった(俳優さんの強い女の芝居がこれまたすごい)
あと、細かい場面でちょくちょくカッコいいシーンがあって渋かった。
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