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不良番長 猪の鹿お蝶のろくのレビュー・感想・評価

不良番長 猪の鹿お蝶(1969年製作の映画)
3.3
2作目。こうなったら全作観てやるぜ(←バカ)。今回は千葉真一に菅原文太と大物俳優盛りだくさん。はい、このころの東映ってほんと元気だよ。

話は少年院に入っているシーンからスタート。どう見ても辰兄が「少年」だとは思えないんだけど、そこは文句言わないの。あ、菅原文太も少年だ。千葉真一も。10代の設定なんだろうか。もうこの時点で適当である。

話はいつも通り。辰兄の不良グループがヤクザといざこざ、最後はカチコミ、銃撃戦。毎度毎度の展開だけど東映はこれがないと!とニヤニヤ。

今回のヒロインは宮園順子。顔が少し長いのが玉にキズ。花札を敵に投げつけ攻撃という少年ジャンプ的な技を駆使(のちにブラックエンジェルズで飛鳥が使う技だ)。

で味方が爆破されたり銃で撃たれたりしてカチコミですよ。さあ始まりました、銃撃戦。辰兄は機関銃で敵を攻撃。あんなの撃たれたら敵は一瞬で死ぬはずも次から次へとあらわれる。敵は無限増殖するらしい。

そして文太がカッコよく死に、サニー千葉もカッコよく死に、さらには谷隼人も狭い部屋なのにハーレーで乗り込みカッコよく死ぬ。そこの整合性なんて関係ないからな。

後に本当に殺人犯になってしまった克美しげるなどいろいろ問題が多い作品だけど不良番長だから、ま、いいかって気になる。うん、これぞ不良番長マジックですよ。

でラストはハレンチ学園ばりにおーモウレツ!でジエンド。さんざん人が死んでしまったのになんて牧歌的な終わり方なんだ。いいんですよ、不良番長だから(くどい)。
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