しあわせの隠れ場所のザビエルのネタバレレビュー・内容・結末

こんな奇跡みたいな話が実話なのだから人生は小説よりも奇なりとはよく言ったものだと思う。
ビッグマイクを家に入れると決意した時の母の芝居が一度車の中にいる夫を見つめた後少し顔を逸らし宙を見て自分の心に対して決意を固めたんだなと言うのが伝わってきて、その後の夫の「何かを決断した時の顔だ」(少し違ったかも)と言う台詞がとても腑に落ちる。行動9割がよく分かる名演技だった。
なぜ冒頭取り調べシーンから始まったのか考えてみた。
あのシーンを最初と最後に見せることによって視聴者自身の見方の変化を味合わせるためなのかもしれないと思った。
何も知らずに一回めに観た時と、
彼と周りを囲む人達の深い愛情、人間性を知った後に観たのとでは同じシーンでも受け取り方が全く異なっていた。
よって大きな付箋になるつくりかたなのかなと感じたし、観ていて点と点が繋がった気分だった。
故にその後の展開は余計切ないものであったが、それでも一度は疑ってすれ違ったけれども信頼が上回ったシーンは一層食らった。
こんな素敵な家族がいることが本当に尊い。