トイプー

しあわせの隠れ場所のトイプーのネタバレレビュー・内容・結末

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

実話シリーズ。
出生届けも出されずホームレスの様な生活をしていた黒人少年を、裕福な白人家族が引き取りプロのアメフト選手にする物語。
マイケルの純粋な心と家族の優しさに癒される。

そしてなんてったって、マイケルを引き取り叱咤激励し続ける母親が鍵。
黒人大男を引き取った事に対して揶揄する友人達にもバッサリと物申し、大きな愛と圧倒的な経済力でマイケルを導いていく様はカッコいい!

ハリウッドスターもそうだけど、アメリカのお金持ちは孤児を養子にしたり慈善事業をするというイメージがあるが、この物語でも多額の寄付をしている夫婦の出身大学にマイケルを入れさせようとしているのではないかと誤解される一幕もある。

とても良いストーリーなんだけど、黒人と白人の図式みたいなものが見え隠れして素直に評価出来ない気持ちもあった。
マイケルは体型が良くて性格も穏やかだったから養子にされたけど、スラムで暮らすマイケルの知り合い達はそんなチャンスも無くただ不良少年として生きていくしかない。
そんな視点で考えてしまうとストーリーに集中出来ない。

それでもこの夫婦が1人の少年を救ったのだから、素晴らしい事ではある。
そして何より、家族みんながマイケルの存在を隠さずむしろ揶揄する周りの人間達に立ち向かう姿勢が素晴らしいと思った。

アジア人種の差別も含め、世界中の人種差別や貧困が無くなる日は無いのか?、、
この映画が特に評価される事の無い世の中になるのが一番の理想なのだと思った。
トイプー

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